母なる川を守る
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オホーツク海に注ぐ最大の河川で、北海道第5位の流域延長120.2キロメートル、流域面積1,930平方キロメートルを誇る一級河川常呂川は、私達の暮らしを支えてきた「いのちの大河」です。
高度経済成長の時代、都市化の進展によって流れ込む都市排水、製糖、澱粉工場排水が増加、加えて上流でのパルプ工場の排水で、サケの河川そ上数では北海道で5本の指に数えられた常呂川も、死の川に近い状況になり、サケが激減、沿岸の漁業資源にも影響が出始めました。
昭和37年、生活を脅かされた常呂の漁民たちは常呂川汚染防止総決起集会を開き母なる常呂川の浄化運動に立ち上がりました。北見市で漁民大会を開催、デモ行進を行い改善を叫びました。そしてとうとうパルプ工場を操業中止に追い込んだのです。